My first Beatles
わたしのブログなんか誰も読んでないなーと思いつつ、恥をしのんでお尋ねします。あなたにとって初めてのビートルズの曲は何でしたか?
日本だと、やっぱりLet It BeとかYesterdayとかになるんですかね?時々「わたし、ビートルズのイマジンが好きです❤️」って人に出会しますが、まぁそれも置いておいて。
わたしが初めてビートルズなんだなーと思って聴いたのは"A Hard Days Night"でした。
何曜日だったかはおぼえてないけど、UHF放送(昔こちらでは近畿放送って名前でした。今はKBS京都)でビートルズのアニメをやってたんです。わたしが小学生の頃の事です。それのオープニングでかかってたのが、この曲でした。だいたいいつも4人組がいらん事して誰かを怒らせて?何だか知らないけど演奏して終わり、みたいな適当な感じでした(多分)。
で、A Hard Days Nightが流れる中で、4人のうちの誰かがミイラみたいに包帯をぐるぐる巻きにされて担架で運ばれるってシーンがあって、あれはずっとジョンだと思ってたんです。だってジョンが死んだ事はニュースで見て知ってたから、あーこう言うのを構成に入れるんだなって。ところが月日が流れてYouTubeなんて素晴らしいメディアが登場して、それで改めて見直したら…なんとそのぐるぐる巻きにされてるのはリンゴでした!理由も追っかけてくるファンをかわす為?的な。まぁ確かにA Hard Days Nightの映画でもファンが追っかけてくるシーンはたくさんありましたものね。
しかも、ジョンが死んだのは1980年、解散したのは1970年ですから相当のタイムラグがあるし、もしそれをジョンが本当にやってたなら、今頃ちょっとした騒ぎだったんじゃないかと思わなくもないです。
で、この曲は比較的アップテンポなのでノリも良かったのに中学校で出会ったビートルズ狂の国語の先生は前出のイエスタディやレットイットビーを好んで聞かせてくれて、良い曲だとは思うけど物足りない❗️と変な先入観を持ってしまったことで、わたしの人生にビートルズが深く入り込んでくるのはそのずっとずっと後のことになりました。
ベストヒットUSA
小学生の頃、姉の影響でよく見てました。小林克也とかマイケル富岡が司会をしてた番組。実は今もBS朝日で高齢の小林克也が現役でひっそりとやってたりします。
USAってつくくらいだからアメリカのヒットチャートを中心に紹介されるんだけど、イギリスのミュージシャンが紛れ込むことも時々。フィル・コリンズとかスティングとかソロのミック・ジャガーとかロッド・スチュワートとか。
しかし、当時のわたしは小学生だからアメリカ人とイギリス人の区別なんかつくわけないし、何言ってるのかもわからんし、アメリカはともかく、イギリスがどんな国かも知らなくって。イギリス人で知ってる人といえばサッチャーさんぐらいだったしな。その頃はビートルズの存在もうっすらとしか知りませんでした。だって解散してたし、ジョンはもうこの世に居なくて。
お恥ずかしい話、当時のわたしはフィル・コリンズとスティングの区別がつかなくてよく姉に怒られてました💦姉はスティングのファンだったので…
そして、少しわたしが成長してロウティーンになった頃、突如としてファッショナブルな2人組が颯爽と登壇してきました。今もときめいてるペットショップボーイズです。美男子のニール・テナントが温度低めの表情で何やら呟いている。二人とも(だったかな?)黒いロングコートを身にまとって甘い声で歌ってる。クリス・ロウは当時何やってる人かわからず。
多分、わたしがイギリス(と言うよりもロンドン!)を強く意識した初めてのミュージシャンは彼らでした。Westend Girlの歌詞も読みまくったけど、正直あんまりわからず。大人になって、WestendとEeastendの違いを知って、この曲の本当の意味を知る事になってゾッとしました。しかし、好きだったなー彼ら。今ももちろん好きです。クラブに行っても最前線で踊り狂ってるんじゃなくて後ろの方で静かに気配を消して音楽聴いてそうな風情が大好きです。
かくして、わたしの英国音楽への扉は開かれたのでした。
Don't Look Back In Angerはもはや演歌だ
アメリカのブルース・スプリングスティーンを見てると演歌っぽいなって思う。そう聞こえる。ロックンロールだよ💢と怒られそうだけど。
存在そのものもサブちゃんぽかったりする。
ところが、ところが。
去年、息子とノエルのコンサートに行った時にこの曲を聞いて…これも演歌だな、と思った。「後ろを振り返って怒ったらあかん、過去にもう怒ったらあかん、そう聞こえたんや」
と溜め気味に右手を拳にして(尤も彼はギターを弾いてるので少し非現実的)、目を細めて歌えばホラ、五木ひろしじゃないの。でも、この曲を聴きたいがために多くの人々は大枚をはたいている、のだと思う。こういう曲、ほかのミュージシャンにもあるよね。Radio HeadのCreepとか矢沢永吉の乗ってくぜHa〜haとか。トム・ヨークにはちょっとドーバー海峡を彷徨ってもらって、永ちゃんに関してはご本人はロックだぜ!といつもおっしゃってますが、もう矢沢演歌ロックってジャンルをお持ちなのではないかと思う。ある意味ONE&ONLY。
ノエルに帰ってきてもらおう、トム・ヨークはもういい。彼もノエル節なるものをもっている。京都の人間(わたしか💧)やロンドンナーには見られない歯に衣着せぬ言い方を彼はする。 しかも確信をついてくる、堂々と。昔よりはナリを潜めてるけど、彼はやっぱりアケスケなんだと思う。しかしそれが時々ワーキングクラス特有の憂いと見事にケミカルする時がある。Master PlanやCigarettes & Alcoholなんかそのうってつけの曲だと思う。「俺らはどうせ壮大なマスタープランの一部に過ぎない」なんて言われたら私は返す言葉もない。私はこの曲を聴いてると多かれ少なかれみんな何かの奴隷だよ、と思う。言葉が行き過ぎてるかもしれないけど…労働者は辛いってみんな思い込んでるけど、経営者も大概だと思う。あの人たちの中の多くの人がお金に取り憑かれてるんだから。
、と実は演歌も悪くないのかもしれないな、と思いながら筆を置きます。
プレミアリーグにて
イギリスという国は音楽とフットボールが密接な関係にある。何せイギリスのローカルエリアでは人生で成功するにはフットボールプレイヤーか、ロックンローラーか或いは麻薬のディーラーになるしかない、みたいな冗談のような本当のような例え話がされていたからです。
まぁ今となってはプレミアムリーグチームも傘下にアカデミーを作ったりした結果、アカデミーに通わせられるそこそこの家の子しか国内ではフットボールプレイヤーを目指せなくなってる、なんてアイロニックな現象が起きていたり、音楽に至っては定額配信のおかげで昔みたいに態度も見てくれも悪くても(oasisか💧)ドカン❗️と売れるようなミュージシャンは発掘されにくい土壌になりつつあったりしてるので、もはやこの例え話は通用しなくなっている。
しかし、その例え話を体現していたのがデヴィッド・ベッカムであり、ストーンローゼズやオアシスたったと思う。
ベッカムはユナイテッド出身。
しかしオアシスのギャラガー兄弟はシティのファン。それは自分で決めるのではなく、親がどこのホームグランドの試合を観に行くかで決まっていたらしいから、ある意味筋金入り。ところが90年代のシティは阪神タイガースのように弱かった。対してユナイテッドは黄金時代だった。それが今や…シティはUAE系がオーナーになり、ホームグランドもエディハドスタジアムに刷新し(しかし昔の古びたメインロードスタジアムもそれはそれで良かったのに)、オイルマネーで選手を獲得していった結果、今や世界有数のビッグクラブになった。ストーンローゼズのマニはユナイテッドのファンだが、何年か前にシティが久しぶりにリーグ優勝した時にギャラガー兄弟の弟はマニの家の隣家を買って毎日騒いでやる!と本当にやりかねないジョークを飛ばしていた。
こうしてビッグクラブのファン制度は時に階級の連帯をも凌駕することがあるのだ、と実感(苦笑)。
お題「#応援しているチーム」
Britpop on everyday
ダサい、あんなのは60年代の焼き増しにすぎない、そもそも日本でそんなに流行ってなかった!等々色々言われますけど、わたしはやっぱりBritbopを愛しています。
なんでだろうか。多分取っ掛かりはoasisだった。
彼らは典型的な労働者階級出身者の集まりで、怒ってそうな見た目、繋がった眉毛を持つ兄弟、20代なのに既に薄毛、天然パーマ・・そしてガラ悪そうとかなり微妙な感じなのだけど、彼らが演奏或いは歌うLiveForeverやWonderWallを一度聞けば恐ろしいくらいの破壊力に度肝を抜かれることでしょう。特にボーカルのリアムの初期の声は何物にも代えがたいくらい無敵で存在感を放っていました。
がしかし。がしかしです。
わたしはイギリスの国民的(多分)バンドblurのギタリスト、グレアム・コクソンが大好きです。は?誰?と思う人は多いと思う。多いどころか殆どだと思う。
彼は見た目普通、そして無口(多分)、厨二病(多分つーか希望)、でも性格良い奴(これはホントらしい!)。何が良いのか?多分彼が無類のボーダー好きでそしてロウファイで歪みまくったギターワークが心地良すぎてクセになったから。クセになってはや25年・・・
彼の楽曲で最も有名なのは”Coffee&TV"だけど、他にもソロのFreakin'Outなんかもガレージっぽくて凄くいい。ちなみに13歳のわたしの息子も彼に憧れてます。憧れすぎてCoffee&TVのTシャツを着ているくらいです。
若い頃の映像を見ているとNewOrderのバーニーに似てる?と一瞬思うこともあるけど、いやーホント素敵。意外と背も高い。態度はデカいけど背はそんなに高くないギャラガー兄弟を見下ろせるなんて凄いww
因みに結婚はしてないけど、娘はいる。ガールフレンドも時々変わるけど、それほど激しく取っ替え引っ替えてる感じでもなくて普通の男子だと思う。つか、モテるよね絶対。
同じバンドには自己顕示欲の塊(しかし才能はホントに凄い。賞賛に値する)のデーモンや正統派ハンサムのアレックス(今はチーズ職人)も居るから、その中では控えめに見えるかもしれないけど、間違いなくこのメンバーの中で母性本能をくすぐるのはグレアム彼だと勝手に認定しています(笑)。
Britpop好き、と言うと決まってお前はoasis派かblur派かどっちだ?と聞かれます。まるでビートルズ派かストーンズ派かと聞かれるみたいに(わたしはTheKinks派)。でもわたしはどっち派でもありません。どちらも偉大な素晴らしいバンドだと思うから。他にも素敵なバンドがこの頃はたくさん居ました。そしてBritpop夜明け前に爆発的に流行りそうで儚くも散ってしまって尻すぼみになってしまったMadchester勢も含めてこれから色々回顧していこうと思います。
これはわたしの息抜きです。
皆さまどうぞよろしくお願いします。