ブリットポップに恋して

英国を英国の文化全てを愛するブログです。

Don't Look Back In Angerはもはや演歌だ

アメリカのブルース・スプリングスティーンを見てると演歌っぽいなって思う。そう聞こえる。ロックンロールだよ💢と怒られそうだけど。

存在そのものもサブちゃんぽかったりする。

ところが、ところが。

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去年、息子とノエルのコンサートに行った時にこの曲を聞いて…これも演歌だな、と思った。「後ろを振り返って怒ったらあかん、過去にもう怒ったらあかん、そう聞こえたんや」

と溜め気味に右手を拳にして(尤も彼はギターを弾いてるので少し非現実的)、目を細めて歌えばホラ、五木ひろしじゃないの。でも、この曲を聴きたいがために多くの人々は大枚をはたいている、のだと思う。こういう曲、ほかのミュージシャンにもあるよね。Radio HeadのCreepとか矢沢永吉の乗ってくぜHa〜haとか。トム・ヨークにはちょっとドーバー海峡を彷徨ってもらって、永ちゃんに関してはご本人はロックだぜ!といつもおっしゃってますが、もう矢沢演歌ロックってジャンルをお持ちなのではないかと思う。ある意味ONE&ONLY。

 

ノエルに帰ってきてもらおう、トム・ヨークはもういい。彼もノエル節なるものをもっている。京都の人間(わたしか💧)やロンドンナーには見られない歯に衣着せぬ言い方を彼はする。 しかも確信をついてくる、堂々と。昔よりはナリを潜めてるけど、彼はやっぱりアケスケなんだと思う。しかしそれが時々ワーキングクラス特有の憂いと見事にケミカルする時がある。Master PlanやCigarettes & Alcoholなんかそのうってつけの曲だと思う。「俺らはどうせ壮大なマスタープランの一部に過ぎない」なんて言われたら私は返す言葉もない。私はこの曲を聴いてると多かれ少なかれみんな何かの奴隷だよ、と思う。言葉が行き過ぎてるかもしれないけど…労働者は辛いってみんな思い込んでるけど、経営者も大概だと思う。あの人たちの中の多くの人がお金に取り憑かれてるんだから。

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、と実は演歌も悪くないのかもしれないな、と思いながら筆を置きます。