プレミアリーグにて
イギリスという国は音楽とフットボールが密接な関係にある。何せイギリスのローカルエリアでは人生で成功するにはフットボールプレイヤーか、ロックンローラーか或いは麻薬のディーラーになるしかない、みたいな冗談のような本当のような例え話がされていたからです。
まぁ今となってはプレミアムリーグチームも傘下にアカデミーを作ったりした結果、アカデミーに通わせられるそこそこの家の子しか国内ではフットボールプレイヤーを目指せなくなってる、なんてアイロニックな現象が起きていたり、音楽に至っては定額配信のおかげで昔みたいに態度も見てくれも悪くても(oasisか💧)ドカン❗️と売れるようなミュージシャンは発掘されにくい土壌になりつつあったりしてるので、もはやこの例え話は通用しなくなっている。
しかし、その例え話を体現していたのがデヴィッド・ベッカムであり、ストーンローゼズやオアシスたったと思う。
ベッカムはユナイテッド出身。
しかしオアシスのギャラガー兄弟はシティのファン。それは自分で決めるのではなく、親がどこのホームグランドの試合を観に行くかで決まっていたらしいから、ある意味筋金入り。ところが90年代のシティは阪神タイガースのように弱かった。対してユナイテッドは黄金時代だった。それが今や…シティはUAE系がオーナーになり、ホームグランドもエディハドスタジアムに刷新し(しかし昔の古びたメインロードスタジアムもそれはそれで良かったのに)、オイルマネーで選手を獲得していった結果、今や世界有数のビッグクラブになった。ストーンローゼズのマニはユナイテッドのファンだが、何年か前にシティが久しぶりにリーグ優勝した時にギャラガー兄弟の弟はマニの家の隣家を買って毎日騒いでやる!と本当にやりかねないジョークを飛ばしていた。
こうしてビッグクラブのファン制度は時に階級の連帯をも凌駕することがあるのだ、と実感(苦笑)。
お題「#応援しているチーム」