ブリットポップに恋して

英国を英国の文化全てを愛するブログです。

ロックストック2スモーキングバレルズ

前回、トレスポはブリットポップ世代の青春映画の金字塔だ、的な事を言ったような気がするけども、実はわたしの中に金字塔と言える映画がもう1本存在する。表題の作品である。

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この映画、はっきり言って何言ってるか全然判らない。わたしの英語力の問題もあるけれど、困ったことに現地に住むイギリス人も判らないのである。理由は強烈なハックニー訛りだ。それにハックニーにしか判らない用語が連発される。ハックニーとはロンドンの下町言葉で、日本のみなさんはベッカムのハンサムっぷりに心奪われて全く判らなかったかもしれないが、彼もまた強烈なハックニーのアクセントで喋る。初めてインタビューを聞いたときは正直度肝を抜かれたくらいで。

この映画の監督を務めたのはガイ・リッチー。マドンナの元亭主と言った方が早いかもしれない。本当はミドルクラス出身なのに彼は当初ワーキングクラスのフリをしていたらしい。本物のワーキングクラスの人から見たらとても滑稽だったろうな、と思う。逆を言えば当時はそれくらいワーキングクラスの連中がクールだと思われていたのかも。現にサントラには北部のいかにもワーキングクラスのオラオラ系の代表格、ストーンローゼズのFools Goldも入っているくらいだし。

余談だけど、このFools Goldは本当にカッコいい。この曲が流れるシーンを観るだけでも価値があるかもしれないくらいに。

そして今をときめくハリウッドスターのジェイソン・ステイサムのデビュー作でもある。

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そして何と!スティングも主人公の父親役でこっそり出てたり。

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因みにスティングと言えば「さらば青春の光」である。

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これについてはまた後日。

 

このロックストックはキャスト全員いかついかガラが悪いかそのどちらもか(笑)故に間抜けなシーンが際立ってしまう。

もしもトレスポが嫌いじゃないなら、お勧めしたい作品だ。